 |
|||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||
| ＫＳ−２００について |
|||||||||||||||||
| 旋盤に関しては全くの門外漢ですが、東急ハンズやドイトなどでいくつかの模型用
小型旋盤を見て回ったり、旋盤を使っている知り合いの方から聞いたところでは、東洋アソシエイツさんから出ているこの『KS-200』が、一番小型かつ安価でした。 大きさとしては本体の長さ 44cm （付属の据え付け台の長さは36cm − 大体、ベッドの長さと同じです）で、これ以上だと私の部屋に置くことが出来ません。重さも 8.6kg で、脇のオフィス用のスチール製パンフレット・ケース（小さな引き出しがたくさんついており、模型材料などの小物入れに使っている）の上に普段は置いておき、使うときには机の上に持って来るという作業も、全然苦ではない重さです。実際軽すぎると、作業中に振動で動いたりしたら、正確な作業が不可能になっちゃう訳ですから。 お値段は正価で 56,000円と、小型旋盤としても破格的に安い水準です。しかし、このお値段にも拘わらず、作りは割りとしっかりしているようですし、また、作業精度も結構高そう。 よくは分からないが、とりあえず問題点としては、ミーリング・アタッチメントを付けられないこと（ミーリング･アタッチメントで何が出来るのか、ということもよく分かっていない程度の、現状水準なのですが）。しかし、ミーリング・アタッチメントを付けたら、ぼくの部屋は置き場所が無くなってしまうという問題以前の現実もある。とにかく、この点に関しては、旋盤というものに慣れながら、ぼくのやりたい工作を何とか実現する方法を探って行ってみるつもりです。 またKS-200では、ねじ切り加工が出来ない、当然あまり大きな工作物を加工できないという問題もありますが、これは小型旋盤ですし、ぼくのやりたい工作にねじ切りは今のところ入っていませんので大丈夫。 以下、KS-200の製品仕様をご紹介します。 |
|||||||||||||||||
 |
|||||||||||||||||
| 心間 （センター間） |
200mm | ||||||||||||||||
| 『心間』とは、主軸と心押し台に挟んで回せる工作物の最大長さのこと。 | |||||||||||||||||
| 心高 （ベッド上降り） |
46mm 85mm |
||||||||||||||||
| 『心高』とは、主軸の中心からベッドまでの高さ。つまり主軸に挟んで回せる工作物の直径の最大部分は、計算上、心高
× 2 で、92mm以下となりますが、実際作業できる工作物の最大直径は、『ベッド上降り』の85mmくらいまでということです（実際に工作物の主軸で把握する部分の最大直径は、三つ爪チャック逆爪仕様時で、65mmまで）。『ベッド上降り』とは、ベッドの上で振り回す（回転させる）ことのできる工作物の直径サイズの意味です。 つまり、このKS-200で加工することの出来る工作物の最大サイズは、長さ約20cm、主軸に固定する端面の直系6．5cm、中間の最大部分の直径8．5cmの物体ということになりますが、実際このような仕様いっぱいフル・サイズの金属製工作物の加工は、どのような旋盤でも無理みたいです。ただ、直径が細い場合は最大長さ20cmくらいまで、長さが短い場合は端面直径6．5cm（中間最大直径8．5cm）くらいまでの工作物の加工が可能である、という意味で理解してください。 |
|||||||||||||||||
| 保持可能な工作物のサイズ（三つ爪チャックの把握サイズ） | |||||||||||||||||
| （円柱の場合）最大直径65mm | |||||||||||||||||
| 三つ爪チャックの正爪時、最小把握サイズは1mm、最大把握サイズは逆爪時で65mm。 しかし、三つ爪チャックは、あまりに小さいサイズの工作物を、正確に固定するようには出来ていません。主軸の精度が、三つ爪チャックを装着することで若干落ちる為、特に小さな工作物ではぶれが出てくるからです。特に直径3mm以下くらいの工作物を加工する場合は、コレットで工作物を保持する方がよいようです。 また、三つ爪チャックの把握サイズ 直径 6.5cmを越える工作物も、『ベッド上振り』サイズの8.5cmまででしたら、別途に把握するやり方があります。 |
|||||||||||||||||
| 主軸 | |||||||||||||||||
| 主軸貫通孔 | 10mm | ||||||||||||||||
| 主軸を貫通している孔の直径。主軸に取り付けた三つ爪チャックなどの保持機器で工作物を把握する際、直径10mm以下の長い工作物は、この貫通孔に差し込んで露出する長さを調節しながら把握することができます。 | |||||||||||||||||
| 回転速度 | 本体スイッチ２段階/ベルト掛替８速 （r.p.m.） | ||||||||||||||||
| １３０／３５０／９２０／２４５０ ２００／５６０／１５００／４０００ |
|||||||||||||||||
| 刃物台 | ８ × ８mm 角 バイト 推奨 | ||||||||||||||||
| 刃物台に取り付ける角バイトの推奨サイズ。D.I.Y.ショップで手に入る小型旋盤用の一般的なバイトのサイズです。 |
|||||||||||||||||
| モーター | 単相 １００V 50/60Hz 95W | ||||||||||||||||
| 自重 | ８．６Kg | ||||||||||||||||
| 本体寸法 | 巾（長さ） × 高さ × 奥行き | ||||||||||||||||
| 約４４０ × １４０ × ２４０mm | |||||||||||||||||
| 価格 | ５６,０００円（税別定価） | ||||||||||||||||
| 一般的な小型旋盤は、普通この値段の2〜3倍くらいはするので、かなりお得な値段です。 このお値段で、製品に含まれているのは、 ○ KS-200 本体 ○ 軸固定センター（本体 心押し台に取り付け済） ○ 三つ爪チャック（本体 主軸部 取り付け済） ○ 標準刃物台 ○ 切削用バイト 一本 と取扱い説明書などで、これだけで取り敢えず、旋盤を使うことは出来ますが、実際の使用に当っては、工作の内容によっていくつかの追加部品をオプションで購入しなくてはいけません。 上の写真は、心押し台に付属の固定センターの代わりにオプションの回転センターを取り付けているのと、バイトが付属のものではなく他の種類のものを装着してることを除けば、全て本体構成の状態になっています。 |
|||||||||||||||||
 （← クリック）KS-200 専用のオプション・パーツのご紹介。 |
|||||||||||||||||
 この小型旋盤 KS-200の製造元である（株）東洋アソシエイツさんのホームページです。 |
|||||||||||||||||
 Entrance |
|||||||||||||||||