| Mercedes-Benz High-Speed Racing Car Transporter 1954 with 300SLR Le Mans 1955 1/43, CMC/Die-casting & Southern Cross Minitures/Resin |
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| 1954年、第二次世界大戦を挟んで15年ぶりにグランプリ・レースに復帰したメルセデス・ベンツ。各地のサーキットにその姿を表わし人々の度肝を抜いたのは、ジャーマン･シルバーのクローズド･ボディを身に纏ったグランプリ・マシ−ン“W196R”だけではなく、メルセデス･ブルーに塗られたこの世界最速のレーシングカー・トランスポーターも同様でありました。パドックではレースカーとその人気を二分、否、ときにはこのトランスポーターのほうに観客が集まってしまうことも珍しくなかったと言います。 | |||
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| レース･マネージャーであるアルフレート・ノイバウアーの発案により作られたこのトランスポーターは、ガルウィング･クーペ“300SL”の燃料噴射式 6気筒 SOHC 2996cc. エンジンをフロント・アクスルの真上に搭載、また、“300S”のX形 鋼管フレームと、『メルセデス 180 サルーン』のインテリア･フィッティングを基にボディ・シャシーが設計されました。四輪油圧式ドラム･ブレーキ以外に、プロペラシャフトとディファレンシャルの間にディスク･ブレーキを装備するなど、安全性にも徹底的なこだわりを見せています。 | |||
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| ボディ･デザインにおいては、フェイスからドア周りには“180”の造形が、ラジエター・グリルは“300SL”、テールエンドはレーシングカーの“300SLR”の影響が色濃く反映されるなど、一目でメルセデスと分かるモチーフが採択されています。またこれと同時に、フロント･タイヤの前方に完全に飛び出したコンパートメントの処理や、前後フェンダーのエレガントで機能的なデザインなど、その独特なスタイリングが非常に印象深いものとなっています。 | |||
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| レーシングカーを積載した状態で、時速170kmの最高速度を誇るこのトランスポーターは、他社のチームに比べてメルセデスに貴重な時間の余裕をもたらし、レース運営やメカニック･チームの大きな助けとなったようです。1955年、メルセデスのレース撤退後、このトランスポーターは引退したレーシング・マシーンとともに世界各地を巡回しながらメルセデス社のパブリシティに用いられますが、1967年、残念ながらその実車は廃車とされてしまいます。その間のストーリーと21世紀になってからの復活の物語は、実車のご紹介ページをご参照ください。 | |||
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| このモデルは、いわゆる『ミニカー』となりますが、1/18の超精密フルディテイル完成品モデルで有名な“CMC”社が、1/18スケール版 発売とともに、限定版として発表した1/43のものです。おそらく当時、この『メルセデス･ハイスピード・トランスポーター』のリビルトが完成したのを受けて、実車を取材して作られたモデルだと思います。軽め穴の空いた積載用のプラットフォームも精密に再現され、ドアが開き、“300SL”のエンジンも見ることができるなど、中々楽しめるモデルです。運搬しているのは、『サザンクロス･ミニチュアズ』の“300SLR”。『ロム・ファクトリー』の田辺進氏の作品（下記リンク参照）です。 | |||
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＜参考資料＞ http://autospeed.com/cms/A_109129/article.html ウェブサイト “autospeed.com” |
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| 実車のメルセデス･レーシングカー･トランスポーターを見る → Mercedes-Benz High-Speed Racing Car Transporter (“Classic Car Photo Gallery”、Archives） 単体のメルセデス 300SLR のミニチュア・モデルを見る → Mercedes-Benz 300SLR Le Mans 1955 (SOUTHERN CROSS 1/43, "My Collection Gallery") |
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