| ..Bugatti T35B Monaco G.P. 1929 Full Scratch Built, 1/43, Metal and multi-materials by Alain Bouissou 1/3 page |
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| ブガッティ T35 と言えば、やはりフレンチ･ブルー。しかし、1929年モナコ･グランプリの優勝車であるこのT35Bのブリティッシュ・グリーンも、そのレース史に残る壮絶な戦いと相まって、捨て難い魅力が溢れています。 ドライバーは、フランス在住のイギリス人、ウィリアム･ウィリアムス。1929年は彼にとって同じくT35Bによるフレンチ･グランプリでの優勝と、このモナコ･グランプリでの優勝を共に手にした忘れられない年になりました。 |
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| 1929年5月 第一回モナコ・グランプリ。 16台の出走車は、建物と建物の間を縫うような318 kmのコースを疾走しました。プライベートのフランス在住イギリス人の手により出場したこのブガッティは、テイルの（Ｆ）マークと英国人としての誇りを託したブリティッシュ･グリーンの衣を纏い、白い巨人に立ち向かって行きます。戦いは初盤から、この8気筒2.3リッターのT35Bと、何と3倍に及ぶ7リッターの排気量とスーパーチャージャーを装着した全身白塗りの巨大なメルセデスの一騎打ちとなります。正にダビデとゴリアテの戦いでした。 |
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| 当初、レース経験の豊富なルドルフ・カラッツィオラが操るメルセデスが、その重量と大きさにも拘わらず華麗なハンドルさばきによって先頭に踊り出ます。しかし、小さく軽く操縦性抜群の美しいブガッティは、このコースと美しい街並みに完全に適したクルマ。後から追うウィリアムズがやがて先頭を奪い、負けじとカラッツィオラが奪い返し、デッドヒートが繰り広げられます。最後の勝利を収めたのは、圧倒的なパワー以外、全ての要素を完璧に兼ね備えたレースカーと言われるブガッティ
T35Bでした。 タイムは3時間56分、平均速度 81kmh。レースではパワーが強く、最高速度の速い車が、必ずしも勝つわけでは全く無い、ということを見事に証明したのです。 |
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